うつ病になると自立神経のバランスが乱れることがあり、そのせいで食欲がなくなることがあります。特別な疾患はないのですが、疲労感があり、気力が低下し、興味や楽しい気持ちを失っており、それを自分の力で回復するのが難しい、という状態が見受けられます。

多くの場合、食欲不振のほかにも、睡眠障害、集中力の低下、体の動きが鈍るなど心と体の双方に症状があらわれます。初期の対応としては、抗うつ薬の投与が検討されます。

食欲不振に効果を期待できる薬として、スルピリドがありますが、長期間にわたり服用すると、錐体外路症状が高い確率で発生することがあるので、効果が足りないからといって大量に服用するのは危険です。

パロキセチン(パキシル)という薬は、強い抗うつ効果が期待できる.一方で、自傷行為や攻撃性が高い患者に使用した場合には、危険行為を強めることになってしまうので注意が必要です。

ミルタザピンという薬にも食欲を増進する効果がありますが、日中眠気が強くなるなどの副作用があります。

うつ病による食欲不振の場合、投薬治療と並行して、負担を感じないように栄養を摂取できるよう工夫をし、体重が減少しないようコントロールしていくことも重要なポイントです。食べることのストレスを減らしていくのです。また、自立神経のバランスが乱れているのであれば、胃腸に負担をかけないよう、ゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。

一方で、異常な食欲で必要以上に食べてしまうケースもうつ病の症状の一つとしてあります。特に甘いものを欲する人が多く、体重の著しい増加や糖尿病を発症するケースもあります。

このように、食欲や体重の変化は、うつ病の診断基準の一つとして考えられています。

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