発熱は原因のほとんどが感染症ですので、全体の印象と呼吸や脈拍などの症状からみても緊急を要さないのであれば、感染症がうたがわれます。

感染症とは、病原性の微生物(病原体)が体内に入り込むことで起こる症状です。病原体が体内のどこの体内のどの臓器に侵入し悪さをしているかが分かれば、病原体の推測と特定がしやすくなり、どの抗菌薬で治療するかを決めていくことができます。

気道や呼吸器におこる気道感染は、咳や痰が出るなどの症状が伴い、特定しやすいといえます。かぜ症候群、咽頭炎、小児に多い喉頭蓋炎喉頭炎、副鼻腔炎、インフルエンザ、気管支炎、肺炎など様々な疾患があげられます。

尿路感染の場合も、熱が上がったり下がったりするという大きな特徴があるうえ、腰痛が伴い、尿がにごるなど、特定しやすい疾患といえます。腎盂腎炎や膀胱炎、尿道炎が疑われます。

ただし、初診で特定ができない場合もあります。通常、感染症の症状が出るのは、平均24時間~48時間です。ですので、バイタルサインが安定しているのであれば、発熱の原因を特定できていない以上、安易な抗菌薬の処方を控え、発熱が続くかどうか様子を見ながら、複数回にわたる診察で、過去の病歴などを視野に入れながら、検査をしていくことになります。これらの検査でも特定できず、3週間が経過したら、不明熱として、さらに試行錯誤が続きます。

不明熱の原因となる症状の代表的なものとして、感染症、膠原病、悪性腫瘍があります。それ以外には、アレルギー、薬剤熱、心因性熱などの疾患があります。その中で、やはりもっとも多いのが感染症であり、膠原病、悪性腫瘍と続きます。3大不明熱疾患といわれています。